最近どこかに座ると必ず何か置いて帰ってしまうもろこしです。
去年の夏、求人取材で「社会福祉法人みねやま福祉会」さんのところへ行ってきました!
京都市内とは違った、雰囲気(虫の音、川の音が鳴り響く都会のノイズが全くない大自然に囲まれた)でした。
車さえあれば、暮らしやすく、住みやすい職場はいかがでしょうか?
一部抜粋
自分らしく生きられる職場と地域
みねやま福祉会の拠点である京丹後市は、福祉に対して積極的な環境であり、福祉の手当の水準は、行政によって差はあるものの、基本的に都会と変わらないと言います。だからこそ、都会暮らしが息苦しいと感じている人にとっては、自分らしく生きていく環境が丹後で見つかるかもしれません。
「カメラ、料理、ダンス、なんでもいいので趣味がある人に来て欲しいです。それが仕事で役立つこともあるし、地域に関わるきっかけの一つになります。その例として、近所の子供達がゲームばかりしているのを憂いたうちの職員が、児童養護施設を開放する事業「のびっこくらぶ」を構築しました。タケノコ堀りや伝承遊び等、季節や文化に触れる遊びの提供を行っています。タケノコの調理法は施設の調理員が教えました。地域のおばあちゃんを巻き込んだ取組は「わくわくふれあいまつり」というイベントや「おひさまひろば」という子育て広場で行っております。」
「そのつながりから、行政の窓口などではキャッチアップできないようなSOSを見つけられることも多々あります。好きなことがある人は、それを職場でやれる環境があるので、やりがいを感じてもらいやすいと思いますし、みんなが笑顔で暮らせる環境をコーディネートするためには、大切なことだと思います。」
みねやま福祉会の懐は深く、海が嫌いだったり、丹後の環境が苦手でなければ歓迎する体制だといいます。研修システムも充実しており、自分のライフスタイルに合わせた雇用も積極的に取り入れていて、時短などは当たり前。今は3年間の育休取得の実現にむけて動いているようです。サービスを必要とする人が1人でもいれば対応する、という心構えで運営されています。(入所施設は365日運営、保育所は元旦のみ休業)
次に、実際働いている職員の方に、仕事のことや日々の暮らしについてお話を伺いました。
松田さんは、峰山乳児院付設幼児寮という児童養護施設で働くUターン組。中学生の頃から地元の丹後で、保育士になることを夢見て、大阪の短期大学の卒業と同時に、みねやま福祉会に就職されました。
訳があって親と一緒に生活ができない子供たちが生活している児童養護施設に配属となり、思い描いていた保育士の仕事とは全く違う現実に、最初は戸惑いを感じたと言います。
「実習では、児童養護施設で働くという意識をしていなかったのですが、丹後の自然と地域の行事が大好きなので、そういう環境の中で子供たちと一緒に生活しながら働くということに、今はとてもやりがいと感じてます。一言で言うと、お母さんのような仕事ですね。」
帰る家がひとつ増えたという感覚
「最初は仕事だと思っていたので、家庭的な雰囲気をつくるのが難しかったのですが、慣れてきたら自分の家だと思うようになりました。休みの日も子供たちに会いに行ってしまいます。」
夜勤の時は睡眠時間が短く、休みがなかなか合わないので、家族からも心配されることもあるけれど、希望休の制度もあり、食べたいもの、行きたい場所、やりたいと思ったことは子供たちと一緒にできるので働きやすいと語る松田さんの柔らかい笑顔が印象的でした。
みねやま福祉会の児童養護施設は、中庭を囲むように2つの小規模グループケア、本体施設の幼児寮の計3つの施設で成り立っています。小規模グループケアには、高齢者の小規模多機能型居宅介護施設も隣接しており、様々な生活体験ができる子供達の家のような場所を目指しておられます。
一人の職員につき2人ずつの子供を担当し、その子のことを深く考えることができる環境なのだそうです。職員同士は話し合いを大事にしていて、自立支援会議を3ヶ月に1度実施。20代の職員が多く、自分達の悩みも共有しやすい空気感だと松田さんは言います。
田舎だから何もないという意識でいると、何も起こらないかもしれません。しかし、楽しもうという気持ちさえあれば、人と人のつながりが仕事と生活の垣根を越えて、自分を取り巻く環境を面白いものにできる。そんな人生の豊かさを共感しあえる幸せを、みねやま福祉会で働く職員から感じられました。
「福祉という仕事は、社会のまさにセーフティネットです。児童養護施設は子どもの人権擁護における最後の砦とも言われます。中心にあるものではないけれど、みんなの笑顔を支える黒子のような存在が理想なんです」と語る櫛田さんの言葉がとても印象的でした。
利用者に限らず、職員やその地域に住む人に至るまで、人間を大事にする姿勢が隅々まで行きわたり、職員同士の結びつきまでも暖かいと感じることができたのは、その思いが根底にあるからかもしれません。
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