夕方仮眠をちょくちょくしてしまうため、夜寝れないと最近気がついたもろこしです!
今回は『京都移住計画』さんの求人取材の過去を振り返ってみました。
去年の話になりますが、修学旅行生などに大人気な「京友禅体験工房 有限会社丸益西村屋」さんの会社に行ってきました!
伝統を現在そして未来に残す苦労と輝きが見られた取材でした!
一部抜粋
近年の情報テクノロジーの発達によって、人々の生活は大きく変わり、外国人観光客が増え続ける昨今、次世代の伝統工芸の在り方が問われています。
そんな時代の変化に合わせ、事業継承を視野に入れた新たな挑戦を仕掛けようとしている会社が、今回求人を紹介する「丸益西村屋」です。
丸益西村屋は、およそ110年間ほど前に京友禅の工程の1つ「引き染め」を担う工房から始まり、工芸染色の道を一筋に携わってこられました。しかし、時代の流れと共に日常的に和服を着る生活ではなくなり、京友禅は身近なモノから伝統工芸に変化を遂げました。そこで、まずは現代の人々に友禅の魅力を知ってもらう必要があると考えた丸益西村屋は、約17年前に「京友禅体験工房」として生まれ変わりました。
丸益西村屋を訪れると、まず目に飛び込んでくるのは、「ウナギの寝床」と表現される京町屋独特の奥へ、奥へと続く石畳の玄関。築80年以上の歴史的建造物だそうです。のれんを潜り、店内に入ると、想像していた伝統工芸の友禅のイメージとはかけ離れた、モダンで可愛らしいデザインのポーチやスマホケースといった和雑貨が並べられていました。
京友禅への熱い思いをかけた挑戦
出迎えてくださったのは、西村屋3代目当主の西村良雄さん。自身が伝統工芸士でもある西村さんは、その人生の殆どを友禅と共に歩んでこられました。長年、変化し続ける時代のエッセンスを友禅に取り入れ続けてきた西村さんに、今回の求人にかける思いをお聞きしました。
「親から受け継いだ染工場ですが、私が40歳前半の頃、まさに過渡期を迎えたと感じていました。時代と共に変わらなければ、このまま友禅で食べていくのは難しくなる。この状況をどうにか打破したい!という思いから、公益財団法人の京都産業21が主催していた異業種交流会に顔を出していました。その交流会に参加していた人たちから影響を受け、友禅の体験工房をしようと思ったんです。」
西村さんが体験工房を立ち上げた当時は、伝統工芸を体験として提供する概念は少なかったといいます。今では、そう珍しくない京町屋の再生も、「立て替えた方が簡単なのに。」という声が多かったそうです。しかし、京都という地域の良さや町屋の価値をどうにか残したいと考えた西村さんは、多くの協力のもと1.5億ほどの大金を集め、京町屋の再生・保存に取り組まれました。時代の流れを的確に捉えた西村さんの京町屋は、多くのメディアやロケ地として取り上げられました。
「新しいことに挑戦することは、とても大変でした。それでも、世界でオンリーワンの体験工房を目指すんだ!という思いだけで続けてきたのですが、世間に受け入れてもらえるまでに時間がかかりましたね。最初の2〜3年は厳しい状況でしたが、4〜5年経った時に旅行業と連携することで、修学旅行生が沢山来てくれるようになりました。しかし、今の体験工房を立ち上げてから、17年の時が経ちました。もう一度、伝統工芸をイノベーションしないといけない時代になったと感じています。」
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